読了。「本心の話」とタイトルにあるが、男女の間で交わされる会話は基本的に事実と真逆のことを言っている。前後関係を追うために地の文に頼ろうとするも、地の文が特に事実を表明してくれるわけでもない。この構図は意識的になされたものではなく、恋愛話を書いていたら自然とそうなってしまった感じなのか。読んだ人間としては、エリック・ロメールという人がもう根っからこういう人なんだという雑な結論が一番しっくりくる。小説家になれるのなら映画監督になどならない、という主旨の前書きがあったが、小説家が書いたものではないからこその特殊な言葉の運び方を楽しめました。

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